ポジティブになろうとしなくて大丈夫
「くよくよ悩んでしまう自分が嫌いだ」
「ポジティブな人がうらやましい」
こんな風に、ネガティブ思考について悩んだことはありますか?
「ポジティブな人の方が幸せそう」
「ネガティブ思考は不幸につながる」
そう考えている方もいるかもしれません。
しかし、ポジティブとネガティブ、
どちらの考え方も生きていくには必要です。
決して、ネガティブ思考をなおそう、
ポジティブになろうと無理に考える必要はありません。
ポジティブ・ネガティブは生まれつき
世の中には、生まれつき、
ポジティブな人とネガティブな人がいます。
これは、成長する中で変化することのない、
生まれつきの性格によるものです。
一般的に、
●ポジティブな人は、
「楽観的・肯定的・前向き」に物事を考えます。
●ネガティブな人は、
「悲観的・否定的・後ろ向き」に物事を考えます。
同じ出来事を経験した場合でも、
ポジティブな人とネガティブな人では
その捉え方が違ってきます。
ただし、ネガティブ人が、
ポジティブな考え方を全くしないわけではありません。
時には、物事を楽観的に考え、
ガンガン前に進んでいくこともあります。
同じように、ポジティブな人も、
ネガティブになることは、もちろんあります。
気分が落ち込んで悲観的になったり、
消極的になったりします。
あくまでも考え方のベースとなる、根っこの部分が違うのです。
それが、その人の性格となっています。
ネガティブ思考は必要
では、ネガティブな人は、ポジティブな人に比べて不幸なのでしょうか?
そんなことはありません!
ポジティブもネガティブも、どちらも万能ではないからです。
世の中では、「ポジティブになろう」という圧力が高まっていますが・・・
「ポジティブだからすべてがうまくいく!」、そんなことはあり得ません。
例えば、世の中の人が全員ポジティブで、
ネガティブな人がいなかったら、どうなるでしょうか?
そんな世界があったとしたら、
きっとすぐに人間は絶滅しているでしょう。
物事を悲観的・否定的に考えるからこそ、
危機を回避したり、あらかじめ対策を講じることが可能になります。
ポジティブとネガティブ、
どちらの考え方も生きていくには必要です。
だから、ネガティブな思考を全否定するのはやめましょう。
ネガティブな人は、「ネガティブをなおそう」、
「完全にポジティブになろう」とは考えないでください。
ネガティブな人は、どんなに調子がよくても、
ネガティブ思考を完全に排除することはできません。
ネガティブ思考は、あなたにとって必要な考え方です。
ネガティブな自分が嫌だ!と感じたら、
「自分はこう考えるのがクセなんだよねー」
「別に、ネガティブ思考は悪いことではないよねー」
こう考えてみてください。
ネガティブ思考を受け入れる
ネガティブ思考を否定すると、ますますツラくなります。
ネガティブな人が無理やりポジティブになろうとすると、
それは、ストレスになります。
「自分はネガティブ思考をする人間なんだ」と受け入れることが、
自分をラクにする一歩となります。